雲州そろばん
奥出雲の地に継承される雲州そろばん造りは、江戸時代後期、天保年間に奥出雲の大工・村上吉五郎が芸州そろばんを参考に地元の材料で造り上げたのを始まりとします。吉五郎の技は一子相伝とされていましたが、その造りの精巧さに魅せられた地元の大工たちが自ら道具や加工組み立てを工夫し、その技術を公開することで奥出雲にそろばん造りの素地ができあがりました。枠に黒檀や紫檀、珠に黄楊や樺を用いて造った算盤はその美しさと軽妙な珠はじきが好評で「そろばんといえば雲州」といわれるほどになり行商人の手で全国に販路を広げていきました。素材加工から仕上げまで183もの工程を要するそろばん造りは、まさに匠の技の集大成。単なる計算機としてだけではなく精緻な工芸美術品としての価値も高めています。雲州そろばんは昭和60年に国の伝統的工芸品に指定されています。
紹介動画
下記の表は横にスクロールをしてご覧ください。
製造業者 | 住所 | 電話番号 | HP |
---|---|---|---|
雲州算盤協同組合 | 〒699-1832 仁多郡奥出雲町横田992-2 |
0854-52-0369 | Link |